三重県知事鈴木英敬による新型コロナウイルス感染症最新情報5月30日

2020 5/30

「みえモデル」。緊急事態宣言が全国で解除され、新型コロナウイルス感染症対策が新たなフェーズに入ったことを受け、3月の緊急経済対策、4月の緊急総合対策に続く第3弾の対策として、「“命”と“経済”の両立をめざす『みえモデル』」を策定し、5月29日に公表しました。
新型コロナウイルスの脅威は、ワクチンや治療薬が開発され、安定的に供給されるまで続き、今も警戒を緩めることができません。一方で、県内で感染を抑えこむことができている今こそ、感染防止対策を徹底しながら、「次の段階」として、傷ついた暮らしと経済の再生・活性化を図るという、新たな挑戦に着手しなければなりません。
新型コロナウイルス感染症の拡大は、社会の持続可能性について真剣に考える貴重な機会を全ての人に提供するとともに、デジタル技術がその対策に重要な役割を果たすことを鮮烈に示唆しました。これは、「みえ県民力ビジョン・第三次行動計画」の理念に位置づけた「SDGs」と「Society5.0」の視点の重要性を改めて際立たせる結果となりました。

「みえモデル」とは、まずは第2波に備えて医療提供体制を万全のものにしなければ、地域経済再生への道は決して開けないとの考えのもと、これからも続く新型コロナウイルス感染症の脅威の中で、社会経済活動への影響を最小限にした上で、どのように県民の命と健康を守り抜くのか。そして、感染症がもたらした価値観やライフスタイルの変化をふまえながら、どのように傷ついた暮らしと経済の再生・活性化を図っていくのか。それをお示しするものです。
また、「みえモデル」は、「県民の命を守り抜く感染拡大の防止」、「地域経済の再生と進化」などの分野ごとに、「デジタル・トランスフォーメーション」の推進や、ものづくり産業の集積など本県の強みの活用、一極集中リスクの軽減といった貫く視点等を持ち、段階を踏んで、取り組んでいく道筋を描く「戦略」の役割を果たすものです。

「段階を踏んで」とは、緊急事態宣言が発令され、感染拡大阻止と経済の危機回避が緊急の命題であったこれまでの時期を第1ステージとし、第2ステージは、感染症の拡大阻止と経済回復の両立をめざす「Revitalize」(再活性化)の時期、第3ステージは、「新しい生活様式」の定着と、社会の変化をふまえて進化するための「Go Forward」(前進)の時期としています。それぞれのステージにおいて必要な対策をタイムリーに打ち出していくことで、今年度スタートを切った「みえ県民力ビジョン・第三次行動計画」のめざす姿である「三重県らしい、多様で、包容力のある持続可能な社会」の実現に向けて、取組を加速化させていくものです。
また、三重県特有の取組である「みんつく予算」を活用し、令和3年度予算編成では、「みんつく予算」の特例として、新型コロナウイルス感染症対策に特化してアイデアを募集し、県民との協創で、三重を明るい未来へと導くための取組をつくり上げていきます。
内容は61ページにもなります。詳細は下記URLをご参照ください。
https://www.pref.mie.lg.jp/KIKAKUK/HP/m0005000052.htm

なお、「みえモデル」の大前提でもあり、根幹をなす「医療」については、改めてお知らせします。

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