昨年(令和元年)の観光入込客数と観光消費額が過去最高を記録しました!しかしながら、現在は、新型コロナの影響で、観光産業が大きな打撃を受けています。まずは、先日策定した観光事業者向けのガイドラインの運用など、安心して旅行ができる観光地の再建に取り組むとともに、収束状況に応じて段階的に誘客の取組を展開し、感染拡大の防止と経済活動を両立してまいります。
昨年の三重県への観光入込客数は4,304万人で、5年連続で増加し、現行の推計方法となった平成17年以降でみると、平成28年から4年連続で過去最高を更新しています。主な観光地点別では、平成最後、新元号初の機会に伊勢志摩を中心とした三重県への訪問をPRする活動が結実し、伊勢志摩を中心に大きく増加しました。特に、伊勢神宮は973万人と昨年より122万人増加し、過去3番目となったほか、おかげ横丁や二見興玉神社、鳥羽水族館、25周年のアニバーサリーとも重なった志摩スペイン村などで増加しました。加えて、令和元年に新名神高速道路の県内区間が全通したことにより、減少傾向であったゴルフ場への入込客数が増加に転じました。
観光消費額は、伊勢志摩への訪問客の増加や、宿泊旅行者が増加し、一人当たりの消費額が増えたことなどにより、5年連続で増加し、神宮式年遷宮のあった平成25年を222億円上回る5,564億円となり、過去最高を記録しました。三重県の観光振興基本計画で一番重要な指標と位置付けている観光消費額が、5,000億円以上という目標を3年連続で達成したことを大変うれしく思います。
入込客数と観光消費額が飛躍的に向上したことは、観光事業者の皆さまが創意工夫ある取組を実施され、「オール三重」で観光振興に取り組んだ結果です。地域の稼ぐ力が高まる観光の産業化の好循環が生まれていることをうれしく感じています。
現在は、新型コロナで打撃を受けている状況ですが、この統計にもあらわれているように、三重県の観光は、もともと魅力にあふれ、ポテンシャルの高いものですから、その振興について、引き続き、事業者の皆様とともに「オール三重」で全力で取り組んでまいります。