三重県知事鈴木英敬による新型コロナウイルス感染症最新情報4月28日

2020 4/28

27日、WEB会議で、自宅待機から復帰当日の、西村康稔内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)に対し、「新型コロナウイルス感染症の猛威から、県民の“命・健康”“生活”を守り抜くための緊急要望」を行いました。今回の要望は、本県が22日にとりまとめた「新型コロナウイルス感染症に関する三重県緊急総合対策」に基づき実施したものです。
私から、感染拡大の防止と医療提供体制の整備、また事業の継続への支援と雇用の維持等について要望をさせて頂くので、しっかり検討いただきたいと強く要望しましたところ、西村大臣からは、「地方の現場の声を要望として届けて頂き、感謝する。全体的には同じ方向に向かって進んでいるので、要望をしっかり受けとめ、やっていきたい。」旨のご発言がありました。
項目は多岐にわたり、要望書にはあらゆる分野のものを書いていますが、主な要望項目は以下のとおりです。最後にも書きましたが、三重県への県外からの来訪者が61.2%減少で、更なる都道府県をまたぐ移動自粛を国としてしっかり発信して欲しいと強く申し上げました。

(①新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(仮称))
私から「配分に関して、感染状況のみに重きを置くのではなく、人口や各地域の経済状況に応じた公平な配分を行うとともに、予算額の大幅な上積み、早期交付、複数回の交付とともに、宿泊予約延期協力金を対象とすること。」を要望したところ、西村大臣からは、「臨時交付金は、感染状況だけでなく、人口や財政力も含めた要素を勘案して考えていきたい。また、事前着手も可能であり、宿泊予約延期協力金は、基本的に対象になると思うので、内閣府の担当部署に相談して欲しい。」旨の発言がありました。
また、原則、宿泊客の予約を断ることのできない旅館業法の見直しへの要望については、西村大臣から「課題が多くあるが、引き続き検討したい。」旨の発言がありました。

(②雇用調整助成金)
「上限額(8,330円)が低すぎるとの企業からの声があり、雇用を維持するために大幅な引き上げを実現して欲しい。」旨を要望したところ、西村大臣から「引き上げる方向で検討させている。」旨の発言がありました。

(③緊急雇用創出事業)
私から「失業者向けのリーマン・ショック時の事業と合わせて、休業中の従業員向けの事業として、旅館等の休業者をスーパーや消毒液の製造現場等の業務に
従事できるようにするマッチングを行う仕組みの実施」を提案したところ、西村大臣からは、「マッチングは重要であり、1つのアイデアとして、よく考えたい。」旨の発言がありました。

(④持続化給付金)
「1日も早い支給、複数回の支給、そして、創業後1年未満の事業者も対象とすること。」を要望したところ、西村大臣からは、「ベンチャー企業につい
ては、一定対応できるように検討している。」旨の発言がありました。

(⑤医療資材(マスク・消毒液等)の生産に対する補助金)
「マスクや消毒液等の生産への設備投資に係る補助については、事業者にニーズを聞き取ったきめ細かな制度設計を行ったので、臨時交付金の対象とすること」を要望したところ、西村大臣からは、「基本的に対象になると思うので、内
閣府の担当部署に相談して欲しい。国としても支援は、引き続き実施していく。」旨の発言がありました。

(⑥空床確保)
「空床確保に係る国庫補助金について、単価の引き上げや病棟単位での確保を対象とすること。」を要望したところ、西村大臣からは、「単価は引き上げる。病棟単位での確保については、理解しているので、その方向で検討したい。」旨の発言がありました。

(⑦その他)
ビッグデータを活用した感染拡大対策を検討していきたいので、臨時交付金の対象とすることや、改めて移動の自粛を強く呼びかけることを要望し、西村大臣からは、了解した旨の発言がありました。

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