鈴木英敬知事からの新型コロナウイルス感染症情報又は三重情報2月5日

2021 2/05

県内全域を対象とした「緊急警戒宣言」を延長させていただきます。1月14日に三重県独自の「緊急警戒宣言」を発出して3週間が経ちました。県外由来の感染、あるいは飲食の場での感染が多かったことから、「県境を越える移動を避けてください」、「大人数、長時間の飲食を控えてください」などと県民の皆さんにお願いをしました。もちろん私も、県外出張を取りやめ、大人数で長時間の飲食は控えてきました。その結果、皆さんお一人お一人のご協力のおかげで、新規感染者数は減少傾向に転じました。29%あった県外由来の感染は1%に、31%もあった飲食の場での感染も1%に大きく減少しました。皆さん、感染防止対策に一緒に取り組んでいただき、感謝申し上げます。本当にありがとうございます。今、国が緊急事態宣言を出す目安とされるステージ4に該当する指標は三重県はありません。県民の皆さんにご不便をおかけする「緊急警戒宣言」を解除するという選択肢もあったかもしれません。しかし、1年前の春を思い出してください。一斉に臨時休業となった3月、人生の節目で県外への移動がままならなくなった4月、 大切な家族や仲間と旅行できなかったゴールデンウイーク。春は私たちにとって、とても大事なシーズンです。事業者の皆さんにとっても大切な書き入れ時です。二度とあのような苦しい春を迎えたくありません。三重県では最大64.1%あった病床利用率が50%を下回ったものの、依然として厳しい水準にあります。直近ではカラオケ喫茶でのクラスターが各地で発生しています。重症の方も少しずつですが増えています。最前線で頑張っていただいている医療従事者の皆さんの負荷は高いままです。そして間もなく、ワクチン接種がはじまります。市町や医師会、医療機関、関係機関の皆さんのご協力により、準備は着々と進んでいます。しかし、限りある医療従事者の皆さんの力がコロナの治療に割かれてしまったら、ワクチン接種は思うようには進みません。ワクチン接種が本格化する時までに県内の感染状況をもっと低く抑え込んでおきたいのです。コロナとの戦いから1年。県民の皆さんのご協力のおかげで、私たちの取組は必ず結果として表れることは証明済みです。今年こそは、皆さんと一緒に穏やかな春を迎えたい、そう考え、緊急警戒宣言を県内全域で延長させていただきます。私たちと一緒に取り組みを進めていただきたい主な内容は以下のとおりです。(大人数、長時間におよぶ飲食)大人数、長時間におよぶ飲食、そしてカラオケなどの大声を発する集まりといった場面は、感染のリスクが高まりますので、感染防止対策がとれない場合は、時間帯を問わず、参加を避けてください。(移動について)県境を越える移動は、これまでと同様、生活の維持に必要な場合を除いて、避けてください。そして新しいお願いです。県内における移動について、今その必要があるのか、一度立ち止まって考えてください。また、移動先が「密になる」「大声を出す」といった感染のリスクが高くなる場合は、移動をさけていただくなど、慎重な行動をお願いします。(事業所における場面の切り替わり)事業所では、休憩時間や食事など、居場所が切り替わる場面で感染が広がった事例があります。皆さん、今一度、休憩所や食堂、喫煙所などにおける感染防止対策を徹底しましょう。事業者の皆さんにおかれても是非、従業員の皆さんへの注意喚起を今一度お願いします。(時短要請について)なお、感染の状況や特徴をふまえ、これまで桑名市、四日市市、鈴鹿市の飲食店にお願いしてきた時短要請は行いませんが、事業所の皆さんにおかれましては、引き続き、「ガイドラインに基づく感染防止対策の徹底」などをよろしくお願いします。緊急警戒宣言の延長に伴い、飲食店のみならずあらゆる業種の中小企業、小規模企業の皆さんを取り巻く厳しい経営環境が長期化します。このため、県内全地域、全業種を対象とした事業継続・業態転換に向けた補 助金を創設するとともに、飲食店やその取引先等の事業継続のための支援金を新たに創設します。詳細は次の投稿で。(偏見・差別の根絶)最後に、これまで何度も何度もお願いしてきましたが、感染された方やそのご家族、医療従事者、外国人住民の方などへの人権侵害、誹謗中傷などは、絶対に行わないでください。これから、卒業式や入学式など、人生の節目となる行事が行われ、新しい生活が始まる季節を迎えます。今年こそは、大切な行事が笑顔で実施でき、暖かい春を迎えることができるよう、県として感染防止対策を徹底的に取り組んでまいりますので、皆さん、一緒に取り組んでいただきますようお願いいたします。会見の様子は下記からもご覧いただけます。https://www.pref.mie.lg.jp/MOVIE/l1000200210.htm


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