24日、新型コロナ対策本部を開催し、年度が変わっても切れ目なく、万全の体制 を整えることなどを確認しました。直近の県内感染状況は、県民の皆様のご協力のおかげで新規感染者数は、低い水準を維持しているものの、 県外由来や飲食の場での感染と思われる事例や変異株の感染者も確認されており、引き続き高い警戒感を持って対策を徹底していく必要があります。このため、会議終了後に記者会見を開き、改めてとなりますが、県民の皆様に呼びかけを行いました。(ストップリバウンドに向けて)これまでの感染拡大に至る状況を振り返りますと、まず行動範囲が広い比較的若 い世代の方々を中心に県外で感染されたと思われる事例が増加し、その後飲食の 場における感染や、家庭内感染が広がることで県内に感染が波及するといった傾 向がみられました。ストップリバウンド(感染再拡大の防止)に向けては、いち早く感染の芽を察知 し、摘み取っていくことで、感染者を増加させないことが重要です。一人ひとり が感染症に強い「新しい生活様式」を定着させ、「持ち込まない」「広げない」 ための感染防止対策に取り組んでいただきますようお願いします。これは変異株の対策においても変わりありません。(移動に関する感染防止対策)入学、入社、転勤などで県外との往来が増える時期を迎えていますが、歓送迎会 など大人数や長時間となるような感染リスクが高まる場への参加は控えていただ くようお願いいたします。あわせて事業所や学校におかれましては、転入、転出 される方に対し、持ち込まないための感染防止対策について呼び掛けていただく ようお願いいたします。また、県外への移動について、首都圏、名古屋市、大阪市など飲食店等への時短 要請を行っているエリアへの移動は避けてください。その他の地域についても、 県外へ移動される際は慎重にご検討いただくとともに、通勤、通学等で移動する 場合は、大人数や長時間の飲食などリスクの高い場面を避け、マスクの着用、手 洗い、人との距離の確保など基本的な感染防止対策の徹底をお願いします。(施設における感染防止対策)事業者の皆様におかれましても、安全に経済活動を続けていただくため、これまでも細心の注意を払い、対策いただいているところではありますが、引き続き業 種ごとの感染拡大予防ガイドラインの確実な実践、「安心みえるLINE」の活用な ど、感染防止対策の徹底をお願いします。とりわけ、県内でクラスターが多数発生している医療機関、社会福祉施設や全国 でクラスターが発生しているような施設におかれましては、改めて感染拡大予防 ガイドライン等による感染防止対策の徹底、従業員や利用者の皆様への注意喚起 を強くお願いします。(偏見や差別の根絶)これまでも繰り返し申し上げてきましたが、戦うべき相手はウイルスであり、人 ではありません。感染された方やそのご家族、医療従事者、県外から来県される 方、外国人住民の方などに対する差別、誹謗中傷、いじめは絶対に行わないでく ださい。(結びに)戦前の物理学者で随筆家でもある寺田寅彦氏は、著作の中でこう語られています。「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい。」新型コロナに対する感染防止対策の難しさは、まさにこのような部分で あった と思います。私たちは、全く未知のウイルスであった新型コロナとの戦いを経 て、「感染リスクの高い場面や行動」、「感染防止に必要な対策」などについて 多くの学びを得てきました。また、少しの気の緩みが感染拡大につながるおそれ があることも身をもって知りました。常に高い緊張感をもちながら生活していく のは簡単ではありませんが、これまでの経験を教訓にして一緒に息の長い取り組 みを継続した先に、必ず道は開かれ、この困難な局面を克服できると信じています。県としましても、切れ目なく経済対策を講じることで事業者の皆様をしっかりと 下支えしていくとともに、感染防止対策やワクチン接種の円滑な実施に全力で取 り組むことで県民の皆様の不安軽減に努めてまいりますので、引き続きのご協力 をお願いします。呼びかけの動画はこちらからご覧いただけます。https://www.pref.mie.lg.jp/MOVIE/l1000200221.htm
鈴木英敬知事からの新型コロナウイルス感染症情報又は三重情報3月25日
2021
3/25