鈴木英敬知事からの新型コロナウイルス感染症情報又は三重情報4月7日

2021 4/07

5日、コロナ対策本部会議を開催し、直近の感染状況をふまえ感染防止対策の協力要請を強めること、また、これまでの県内の感染状況や政府分科会が示す指標をふまえ県モニタリング指標を見直すことを決定しました。今回は、法律に基づく協力要請を増やしており、このまま感染の拡大が収まらない場合には、さらに強い措置を県民の皆様にお願いしなければならない前段階にあるということをご理解いただき、何卒ご協力をお願いします。同日の記者会見で呼びかけたご協力のお願いについては以下のとおりです。動画はこちらからご覧いただけます。https://www.pref.mie.lg.jp/MOVIE/l1000200229.htm3月中旬以降、全国的に感染者数は増加傾向となり、政府は4月1日に、特に感染が急速に拡大している宮城県(仙台市)、大阪府(大阪市)、兵庫県(神戸市・尼崎市・西宮市・芦屋市)を、緊急事態宣言の前段階に相当する「まん延防止等重点措置」の区域として指定しました。県内においても、3月下旬以降、感染者数が増加し20人を超える日も多く見られるなど予断を許さない状況となっています。直近の感染状況をみますと、卒業や転勤に伴う歓送迎会など、年度の切り替わりによる会食の場において感染が拡大したと思われる事例が増加傾向にあります。また、年齢層別に見ますと20歳代以下の若い世代が顕著に増加傾向にあります。 変異株の感染者も多数発生しており、昨日時点で53事例が確認されています。このような現状をふまえ、県民・事業者の皆様へのお願いを「三重県指針」 ver.10として取りまとめました。期間は4月30日(金)までとし、感染状況に応じて適宜見直しをさせていただきます。(法律に基づく協力要請)大人数や長時間となる飲食の場での感染拡大や、高等教育機関等に関係する若者の間でのクラスター発生などをふまえ、特に次の対策について、改めて新型インフルエンザ等対策特別措置法第24条第9項により協力を要請させていただきま す。これまでも繰り返し感染防止対策の徹底についてお願いさせていただいてい ることではありますが、ここで感染拡大を食い止めることができなければ、さらに強い措置を講じざるを得ない状況に至るおそれもありますので、何卒ご協力い ただきますようお願いします。県民の皆様におかれましては、特に歓送迎会や新歓コンパなど、大人数や長時間 となり感染リスクが高まる会食の場への参加は、避けていただくようお願いいたします。高等教育機関等の皆様におかれましては、大人数や長時間におよぶ会食の場を避けるなど、学外での行動も含めた対策について、学生に対し周知・徹底をお願いいたします。事業者の皆様におかれましては、食事や休憩、勤務後の懇親会といった「居場所の切り替わり」における感染防止対策の徹底とともに、勤務時間以外でも、大人数や長時間となる懇親会は避けるよう注意喚起をお願いいたします。あわせて、万が一感染者が発生した場合には、接触者調査や検査について、ご協力をお願いします。(移動について)県外に由来する感染が増加傾向にあり、地域では北勢・中勢地域といった県外との往来が比較的多い地域で増加傾向が見られます。今回「まん延防止等重点措置」の対象区域とされた、宮城県(仙台市)、大阪府 (大阪市)、兵庫県(神戸市・尼崎市・西宮市・芦屋市)や、名古屋市など飲食店等への営業時間の短縮要請が行われているエリア へは、生活の維持に必要な場合を除き移動は避けてください。その他のエリアについては、移動先の感染状況や移動に関する方針等をよくご確認いただき、移動の必要性について今一度立ち止まって慎重に検討し、可能な限り控えてください。また、体調が悪い場合は移動を避けていただくようお願いし ます。(家庭内での感染防止対策)家庭内感染の割合も高い水準で推移しています。新年度を迎え、これから新学期が始まりますが、家庭内で感染が広がると、児童・生徒から学校へと、さらに感染が広がる恐れもあります。家庭内に「持ち込まない」、家庭内で「広げない」 ため、家庭内では基本的な感染防止対策を徹底していただくとともに、少しでも体調に異変を感じた場合には、外出を控えるとともに、なるべく家庭内でも家族とは別室で過ごす、マスクを着用するなどの対策をとっていただき、早期にかか りつけ医等にご相談いただくようお願いいたします。(モニタリング指標について)県内の感染状況を的確にとらえ、医療提供体制への負荷を把握し迅速に対応するため、これまでも県独自の指標を設定してモニタリングを行ってきましたが、1年以上にわたる新型コロナウイルスとの戦いから得られた三重県の感染の傾向 や、政府分科会が示す指標をふまえ、感染拡大の状況を的確にとらえて適時に対策がとれるよう、感染状況の段階ごとに判断基準となる指標とその目安について定めました。もちろん、今後さらに得られる知見や、変異株の出現、ワクチン接種の進捗と いったさまざまな状況から、この指標は状況に応じた見直しも必要と考えていま す。また一時的にどれかの項目を上回ったことをもって直ちに対策を強めるもの ではなく、感染状況を総合的に勘案した上で適切な対策を講じていきます。(人権への配慮)繰り返しになりますが、戦うべき相手はウイルスであり、私たちの隣人ではあり ません。感染された方やそのご家族、クラスター発生施設やその関係者、医療従 事者、県外から来県される方、外国人住民の方などに対する差別、誹謗中傷は絶 対に行わないでください。(結びに)現在、数字の上では、第4波の入り口に立たされていると言わざるを得ません。 この波を大きな波にさせないためには、現在の感染の傾向を的確にとらえ、的を 絞って早期に強い対策を進めていく必要があります。生活の中で気をつけるべきことは、基本的な感染防止対策の積み重ねです。変異 株であっても同じ対策が有効です。これから新しい生活が始まるという方も多い 中、心苦しいお願いとなりますが、改めて日常生活の中での感染防止対策をお願 いします。県としましても、感染拡大防止にむけ全力で取組を進めてまいりますので、引き続き一緒に取り組んでいただくようお願いいたします

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