25日、7月21日以来35日ぶりに感染事例が0件となりました。まだまだ楽観視できる状況ではありませんが、県外の感染拡大エリア由来と見られる事例など新規の感染事例が減少するなど、三重県独自の緊急警戒宣言に対する県民の皆様のご理解と感染防止対策の取組のおかげであり感謝申し上げます。また、愛知県や岐阜県と関連する事例も減少し、経済・生活文化圏をひとつにする愛知県や岐阜県と東海3県が一体となって感染防止対策をとってきた効果でもありますので、引き続き、連携を密にして取り組んでまいります。一方、ウイルスは無くなったわけではありません。まだまだ気を緩めることはできません。引き続き、県民の皆様には大変ご不便をおかけすることになりますが、感染拡大防止の取組とその徹底にご理解とご協力を賜りますようお願いします。
24日に開催された政府の第7回新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長:尾身 茂氏)において、「偏見・差別とプライバシーに関するワーキンググループ」の設置が決まり、私が全国知事会を代表してメンバーに就任することとなりました。今、新型コロナウイルス感染症に関して、感染者、濃厚接触者、医療・介護従事者、さらにはそのご家族の方に対する偏見や差別、感染リスクが高いと考えられる業種や事業者への心ない攻撃などが問題となっています。さらに、個人のプライバシーの侵害に当たらないよう十分配慮し、感染拡大防止のため、感染者や濃厚接触者の方々が安心して積極的な疫学調査に協力でき、自治体間の情報共有・連携も促進できるような「信頼の連鎖」の構築が必要となっています。こうした状況をふまえ、国の分科会の下に、こうした偏見・差別とプライバシーの問題に特化し、議論するためのワーキンググループが設置されることとなりました。分科会には、全国知事会から鳥取県の平井知事が委員として参加いただいていますが、平井知事の推薦で、全国知事会から私がワーキンググループのメンバーとして参加することとなりました。私は、これまでも全国知事会において新型コロナウイルス感染症に関して、誹謗中傷や差別の防止を繰り返し、繰り返し発言してきました。また、三重県の新型コロナウイルス感染症対策本部本部員会議の場においても、県民の皆様に「戦うべき相手はウイルスであり、皆様の隣人ではありません。県民の皆様におかれましては、個人や企業への偏見や差別につながる行為、人権侵害、誹謗中傷等は絶対に行わないでください。」と呼びかけを行ってきました。偏見や差別につながる行為、人権侵害、誹謗中傷などは絶対にあってはならないことです。こうした行為は社会の分断や軋轢を生むだけでなく、差別をおそれて検査や治療を拒んで、生命の危険を生じさせるとともに、結果としてウイルスを拡散させることにもつながります。 ワーキンググループのメンバーとして、引き続き、不当な差別、偏見、いじめを許さないという強い思いのもと、現場の声をしっかり届けるとともに、国や地方自治体の政策に反映できるよう、全力で取り組んでまいります。