鈴木英敬知事からの新型コロナウイルス感染症情報又は三重情報11月5日

2020 11/05

三重県における新型コロナの新規感染者数は、10月15日に新型インフルエンザ等対策特別措置法による要請の解除後は、散発的に感染者が発生しているものの、感染状況は一定落ち着いていると考えています。一方で、全国的には感染者が増加している地域もあり、予断を許さない状況です。また、本県の感染状況をみると、直近7日間の事例において、外国人住民と思われる方が19事例中16事例、約8割となっており、直近で急増している状況です。こうしたことを踏まえ、4日の定例記者会見において、改めて感染防止の取組についてお願いをさせていただきました。(外国人住民の方々等に対する取組)外国人住民の方々については、直近の感染状況をみると多数の方が集まる会食への参加から感染が広がっている事例が確認されており、1事例あたりの人数が多くなっているという特徴があります。県としても相談先や感染防止対策などについて、外国人住民の方々に適切な情報が届くよう取り組んでまいりましたが、感染状況を受け、改めて、外国人コミュニティのキーパーソンとなる方々に、人的ネットワークを活用した注意喚起の依頼や、みえ外国人相談サポートセンター(みえこ:MieCo)での相談対応、多言語情報提供ホームページでの情報提供などきめ細かな対策を取ってまいります。なお、このことは、ここ数日の特徴として外国人住民の感染者数が増加傾向にある中で呼びかけたもので、全体として外国人住民の感染率が高いということを示すものではありません。このような発表を行いましたのは、あくまで外国人住民の方々への情報提供を的確に行うための県としての取組を示すものであり、外国人住民の方々だけを対象に感染対策を行うようお願いするものではありません。県内にお住まいの方全てに、正しい感染防止対策などの情報が届くよう取り組んでいきます。(イベント、行事等へでの感染防止対策)また、これから年末年始に向け、様々なイベントや行事など人の集まる機会が増えてきます。イベントに参加する場合や、いわゆるイベントではなくとも、街頭のイルミネーションや、初日の出など、多数の方が集まる場所、行事などを訪れる際には、マスクの着用、「密」となるような環境を避け交流を控える、長時間、深夜にわたる飲酒や飲酒をしての参加はしない、「安心みえるLINE」や「COCOA」などの接触確認アプリを活用いただくなど、感染防止対策の徹底をお願いします。また、外国人住民の方におかれましては、それぞれの国のお祭りや行事などでご家族や同郷の方と集まる機会もあるかと思います。そうした際でも、不特定多数の方が集まるパーティーなどは避ける、人との距離の確保、手指消毒など基本的な感染防止対策を徹底いただくようお願いいたします。例年であれば年末年始に向け、楽しい予定を立てていただく時期ですが、今年は、例年通りとはいかないというのが現状です。しかし、こうした状況であるからこそ、オンラインでのイベントなど新たな楽しみ方も生まれています。また、ご家族と自宅でゆっくり過ごし、改めて家族の絆を確かめていただく機会としていただくこともよいかもしれません。まだまだゴールが見通せない新型コロナウイルスとの戦いの中で少しでも楽しい思い出が増えるよう感染防止対策を徹底した生活を心掛けていただくようお願いいたします

コロナ禍における、子どもに対するいじめや虐待、DVを防止する取組を強化します。誰も経験したことのないコロナ禍の中、学校行事見直しなどによる学校生活の変化、在宅勤務の拡大などによる家庭環境の変化、外出控えによる地域の目の減少など、子どもを取り巻く環境も変わってきており、いじめや虐待などのリスクが高まっていると考えられます。また、これから迎える冬季は季節性インフルエンザの流行や、新型コロナウイルス感染症の感染拡大、それに伴ういじめ等偏見・差別に繋がる行為、人権侵害、誹謗中傷等の発生も危惧されます。折しも11月は「三重県いじめ防止強化月間」や「子ども虐待防止啓発月間」であり、11月12日から25日までは「女性に対する暴力をなくす運動」の期間でもありますので、これまでの取組を一層強化していきます。(いじめ防止)毎年4月と11月は「三重県いじめ防止強化月間」として、一層強く、いじめ防止に取り組んでいますが、今月は、各学校において児童会や生徒会を中心としてピンクシャツ運動などの取組を行い、「いじめ防止応援サポーター」に登録いただいた事業者等の方々にも、それぞれの特性を生かした、いじめ防止に取り組んでいただきます。県庁では、月間中の毎週水曜日を「ピンクシャツデー」として、県職員がピンクのシャツや小物を身につけ、「いじめ反対」のメッセージを発信します。(私も定例記者会見ではピンクのネクタイを付け、マスクもピンク色にしてしました!)コロナ禍において、今まで経験したことのない生活環境の中、子どもたちもストレスや不安を感じており、いじめの発生が危惧される状況です。私が参加している国の偏見・差別とプライバシーに関するワーキンググループでも報告しましたが、全国知事会を通じ本県が取りまとめた調査において、新型コロナウイルス感染症に関連して同級生に心無い言葉を投げかけられるといった事例がありました。県教育委員会が行っているネットパトロールでも、感染者が確認された学校についてのインターネット書き込みが検知されています。いじめは誰にでもどこででも起こりうるものです。大人が子どものささいな変化に気付くことが、いじめ防止や早期対応につながります。SNSでいじめや不適切な書き込みを発見した場合には、アプリ「ネットみえ~る」で投稿するなど情報提供をお願いします。また、いじめなどに悩む子どもの皆さんは、「子どもSNS相談みえ」や「いじめ電話相談」などがありますので、一人で悩まず相談してください。(虐待防止)そして、11月は子ども虐待防止啓発月間です。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う外出自粛などにより、子どもの見守り機会が減少し、児童虐待のリスクが高まっています。啓発月間中、三重県立みえこどもの城における啓発イベントの実施、県庁県民ホールでの啓発メッセージ等の掲示、県・市町協働でのオレンジリボンツリー展示などにより啓発活動を行っています。県民の皆さんにおかれましては、ご自身が児童虐待をしてしまうかもと思ったら、また近隣の方が虐待をしているかもなどと思ったら、一人で悩まずに、ぜひ児童相談所へつながる虐待対応ダイヤル189(いちはやく)への通告や、市町の相談窓口等にご連絡いただきますようお願いします。(DV防止)また、子どもの目の前で起こるパートナーに対する暴力(DV)は心理的虐待にあたるなど、児童虐待とDVは密接に関連しています。新型コロナウイルス感染症の影響による不安やストレスでDVのリスクも高まっており、11月12日~25日の「女性に対する暴力をなくす運動」期間には、総合文化センターでパープルライトアップを行ったり、重点的に相談窓口の周知等に取り組むこととしています。DVかもと思ったら「三重県DV・妊娠SOS・性暴力相談」のLINE相談や全国共通DV相談ナビ#8008(はれれば)へご相談いただきますようお願いします。いじめ、虐待やDVは決して許されない行為です。子どもたちをいじめから守り、子どもに対する虐待、それに繋がるDVをなくすため、全力で取り組んでまいります。県民の皆さんにおかれましても、いじめや虐待等が危惧される場合には、通告等やご相談をお願いいたします。

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