鈴木英敬知事からの新型コロナウイルス感染症情報又は三重情報11月20日

2020 11/20

新型コロナに関連し、19日に県の本部員会議を開催するとともに記者会見を開き、県民の皆さんに呼びかけを行いました。全国的には11月以降、感染者が急増し、1日あたりの最多感染者数を度々更新するなど、「繁華街の接待を伴う飲食店」や「大人数での飲食」、「事業所、医療・福祉施設」等で感染が拡大し、クラスターも増加、多様化していることから予断を許さない状況にあります。県内の状況は、10月15日に新型インフルエンザ等対策特別措置法による要請を解除した後、10月24日から28日まで5日間感染者ゼロとなるなど一定落ち着いていたものの、その後はクラスターの発生も含め、家庭内感染を中心に1日あたり10人を超える日があるなど連日感染者が発生しており、感染者数を見ると「第三波」にあると認識しています。(三重県指針ver.7)今回『三重県指針』をver.7へと改定し、最大限の警戒感をもって感染防止対策を徹底し、感染拡大の芽を早期に摘みとっていくため、『感染リスクが高まる「5つの場面」』及び全国でクラスターが発生しているような施設における感染防止対策の徹底については、新型インフルエンザ等対策特別措置法第24条第9項に基づく協力要請をさせていただきます。また、三重県では感染拡大の予兆を察知するため、新規感染事例数や新規感染者数、入院患者数等を指標としてモニタリングしてきたところですが、このたび、県内の感染傾向や状況の変化をふまえ、的確に感染拡大の傾向をとらえて適時に対策がとれるよう、判断基準となるモニタリング指標の見直しを行います。https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000920989.pdf(5つの場面・会食時等における工夫に向けて)先般、政府分科会から提言された『感染リスクが高まる「5つの場面」』の中で感染リスクが高い場面、行動として「飲酒を伴う懇親会等」、「大人数や長時間におよぶ飲食」、「マスクなしでの会話」、「狭い空間での共同生活」、仕事での休憩時間や業務後の懇親会などの「居場所の切り替わり」があげられています。こうした場面では、大声や近距離での会話、物や場所を共用することにより飛沫感染、接触感染の可能性が高くなると考えられますので、それぞれの場面において感染防止対策の徹底をお願いいたします。 特に直近では会食による感染事例が多数報告されていることから、『感染リスクが高まる「5つの場面」』とともに提言された『感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫』を積極的に取り入れ、「飲酒は、少人数・短時間で」、「箸やコップは使い回さない」、「正面や真横はなるべく避け斜め向かいに座る」等を実践いただくようお願いいたします。これから、年末年始の時期に向けて飲食等の機会が増加します。職場の同僚や親しい友人との交流は楽しい時間であり、そこに水を差すようで心苦しくはありますが、折角の楽しい時間が少しの気の緩みで取り返しのつかないことになってしまわないよう、感染防止対策の徹底をお願いいたします。また、事業者の皆様におかれましても、安全に経済活動を続けていただくため、業種別ガイドラインの確実な実践、「安心みえるLINE」の活用など、感染防止対策の徹底をお願いいたします。(人権への配慮)そして、皆様に改めてご理解いただきたいことがあります。感染された方、そのご家族や勤務先、クラスターが発生している施設の職員や利用者、関係者、医療従事者やそのご家族、外国から帰国された方や日本に居住する外国人の方に対して、偏見や差別につながる行為、人権侵害、誹謗中傷は絶対に行わないでください。誰もが「やまない雨はない」と信じ、皆の力をあわせて感染症による危機を乗り越えようとしているなか、ウイルスの脅威に加えて、不当な偏見や差別、誹謗中傷の雨に打たれる方が存在してはなりません。また、政府分科会の「偏見・差別とプライバシーに関するワーキンググループ」において、感染したことを責める行為は自分の症状に疑いを持つ方や濃厚接触者などが偏見・差別を恐れて検査を拒んだり、症状が重篤化するまで受診されないという状況を呼び起こし、結果として社会に感染が広まりかねない等の提言がされましたが、このような事態を招くことがあってはなりません。県民の皆様におかれましては、根拠が不確かな情報による行動やそうした情報をさらに広げない冷静な行動、人権に配慮した行動を心掛けていただきますよう、強くお願いいたします。再び全国的に感染拡大しており、一点の「緩み」から、県内においても感染が拡大するおそれが十分にあります。県としても関係機関と緊密に連携しながら、これまで以上に気を引き締めて取組を進めていきますので、県民、事業者の皆様におかれましても、ウイルスを「持ち込まない」「広めない」ための感染防止対策の徹底について、引き続きご理解とご協力をお願いいたします。

目次
閉じる