25日発表しました、64例目及び65例目の方についてです。いずれも、10代、20代の若い世代で、かつ県外由来と見られる2つの感染事例です。64例目の方は、感染が拡大している名古屋市内(伏見、栄エリア)に滞在歴がある自営業の方です。23日公表の61例目(50代、女性、尾鷲市在住、自営業)の方が、64例目の方が経営する店舗を利用されており、発症日の前後関係などからすると、64例目の方から61例目の方に感染した可能性が高いとみられます。また、65例目の方は、大阪市内の繁華街の訪問歴があり、20日に発症した60例目(20代、女性、四日市市在住、歯科医療機関勤務)のご家族で、大阪市内訪問後に60例目の方の自宅に宿泊しています。こちらも、発症日の前後関係などから、65例目の方から60例目の方に感染した可能性が高いとみられます。また、別途公表しましたが、60から63例目の方の接触者について、PCR検査の結果、既に陽性が確認された方(上記の64例目と65例目)以外は全て陰性でした。<64例目>○20代、男性、紀北町在住、自営業○症状・経過7月17日(金)昼頃、発熱(38.0℃)、腰痛、夕方、解熱 22日(水)鼻づまり感 23日(木)医療機関Aを受診、検体採取 24日(金)検査の結果、陽性判明、県内の医療機関に入院、現在の症状はなし○行動歴7月12日(日)~13日(月)名古屋市内(伏見、栄エリア)に滞在 15日(水)家業手伝い、近隣の飲食店を利用 16日(木)自店舗で勤務 21日(火)家業の手伝い・自店舗の営業は7月16日(木)のみで、利用者は61例目の患者(7月20日発症)だけでした。・名古屋市への移動、名古屋市内での移動は、公共交通機関を利用していました。それ以外では、公共交通機関の利用はありません。・7月17日(金)の発症以降、21日の家業の手伝いを除き、自宅で過ごしていました。・日頃からマスクを着用しています。○接触者調査現時点で特定されている濃厚接触者は、同居家族3名、友人1名、家業手伝いに関係する方4名、61例目の患者1名の計9名です。また、現時点で特定されている接触者は、別居家族1名です。濃厚接触者については保健所が調査し、検査を実施するとともに、健康観察を行います。https://www.pref.mie.lg.jp/YAKUMUS/HP/patient063_00001.htm<65例目>〇10代、男性、桑名市在住、会社員○症状・経過7月18日(土)出勤時検温にて発熱確認(38℃)、医療機関A受診 23日(木)60例目からの連絡により、医療機関Bを受診、検体採取 24日(金)検査の結果、陽性判明、県内の医療機関に入院、現在の症状はなし○行動歴7月11日(土)大阪府内で友人数人と食事 16日(木)出勤 17日(金)出勤、60例目宅に宿泊 18日(土)出勤 19日(日)~20日(月)自宅 21日(火)出勤 22日(水)最終出勤・通勤等、県内の移動には自家用車を利用しています。・出勤以外の外出は、近隣への買い物のみです。・日頃からマスクを着用しています。・60例目(7月20日発症)は、65例目の患者の家族です。https://www.pref.mie.lg.jp/YAKUMUS/HP/patient063_00002.htm
7月中旬以降、三重県内においても連続して県外由来の感染者が確認されています。25日、臨時記者会見において、県内での感染拡大を防ぐために、改めて、東京都心部、愛知県、大阪府のそれぞれの繁華街など、感染が急速に拡大しているエリアとの往来や感染防止対策の徹底について、エリアと業種を限定した形で、注意喚起を行いました。(県内の新規感染者の発生について)新型コロナウイルス感染者の発生について、本県では7月10日に76日ぶりとなる新規感染者の発表をさせていただき、以降、本日までの2週間程の短い間に、19名の感染者が発生しています。新規感染事例は、感染経路が概ね推定できており、また県内の医療機関の受入体制がひっ迫している状況にはありませんが、新規感染者数や入院患者数が増加傾向にあることを重く受け止め、7月23日付で県内の医療機関に受入病床の確保について、170床を超えるレベルに戻すことを既にお願いしました。軽症者向けの宿泊療養施設についても、現在提携しているJTBと密に連携し、受入体制整備に向けて準備を進めています。いずれにしましても、短期間で新規感染者が発生しており、引き続き警戒し、必要な対策を講じていきます。(首都圏、愛知県、大阪府の繁華街などへの移動について)東京都心部などにおいては感染拡大が続いており、予断を許さない状況です。東京都の新規感染者数は、7月に入ってから24日までに計4,455人、7月23日には過去最多となる366人の感染者が発生しています。また、本県と生活文化圏を共有する愛知県においても、感染者が多数発生しています。一昨日の23日には過去最多の97人、昨日は63人の感染者が確認されており、繁華街の飲食店においてクラスターも確認されています。さらに、通勤や通学など、本県との往来が多い大阪府においても、昨日、過去最多の149人が確認されるなど、連日100人を超える感染者が確認されています。このほか、隣接する滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県でも7月20日以降の短期間で一日あたりの新規感染者数が過去最多となるなど、感染者が増加しています。本県で直近5日間に確認された新規感染者7人の感染経路についても、すべて、愛知県や大阪府など、県外に由来すると推定されます。以上をふまえ、東京都心部をはじめとする首都圏、愛知県、大阪府のそれぞれの繁華街など、感染者が急増しているエリアとの往来については、極力控えていただきますようお願いします。特に、移動先においては、多数の人が同じ時期、同じ場所に集まることにより「密」となることを避けるため、3密の空間が非常に多く、感染防止対策が不十分な飲食店、クラブ、カラオケなどの利用は控えていただきますようお願いします。 (若い世代の皆様へ)全国の感染が拡大している地域では、20代や30代の若い世代の方が多い傾向がみられます。本県においても、直近5日間に確認された新規感染者のうち、実に85.7%が10代、20代の方となっています。専門家の分析にもありますが、緊急事態宣言時の自粛でストレスのたまった若い世代の方が、宣言解除後に気が緩んでしまい、3密の空間が非常に多い繁華街の出入りにおいて若者の警戒感が薄くなってしまったり、加えて、無症状で活発であるため、知らない間に感染が広がっているなどの可能性があります。若い世代の皆様は、決して人ごとと思わず、特に慎重な行動や、感染防止対策の徹底をお願いいたします。(県外との往来が多い皆様へ)また、通勤、通学などで県外との往来が多い方やそのご家族は、愛知県や大阪府など、感染が急速に拡大している地域との移動で、感染するリスクがあることから、特に感染防止対策にご留意をいただきますようお願いします。(県民・事業者の皆様へ)さらに、これから梅雨明けを迎え、県内外からの人の移動が増える時期になります。事業者の皆様におかれましては、『三重県指針ver.2』や、業種ごとのガイドラインをふまえ、今こそ、これまで以上に徹底した感染防止対策をお願いします。業種ごとの感染拡大予防ガイドラインは内閣官房が取りまとめておりますが、県の新型コロナウイルス感染症特設サイトにもリンクを貼らせていただいておりますので、該当する業種の最新のものをご活用ください。また、同サイトには、「感染防止対策実施中」の掲示用チラシも掲載しておりますので、ぜひ、こちらもご活用いただき、感染防止対策の徹底と営業の両立を図ってください。県民の皆様におかれましても、感染が拡大している今、改めて「3密」となる場所を避ける、人との距離を十分にとるなど「新しい生活様式」を定着させ、「うつらない、うつさない」感染防止対策を徹底していただきますようお願いいたします。(人権への配慮)また、これまでの繰り返しになりますが、感染した方やその家族、関係者が地域や職場、学校において不当な差別、偏見、いじめを受けるようなことは、絶対にあってはならないことです。戦うべき相手はウイルスであり、皆様の隣人ではありません。県民の皆様におかれましては、個人や企業への偏見や差別につながる行為、人権侵害、誹謗中傷等は絶対に行わないよう、改めてお願いいたします。