三重県知事鈴木英敬による新型コロナウイルス感染症最新情報9月8日

2020 9/08

7日発表の425~435例目は、すべて濃厚接触者及びクラスター関連の事例で、新規の感染事例はありません。8月31日の緊急警戒宣言の解除から7日までに55名の感染者が発生していますが、83.6%にあたる46名がクラスター関連となっています。一部施設のクラスターにより感染者が増加しているものの、新規事例数が減少傾向にあるのは県民の皆さんのご協力のおかげであり、改めて感謝申し上げます。先日、国のクラスター対策班が鈴鹿厚生病院のクラスターへの対応について中間的な評価をしていただきました。それによりますと、①陽性患者の他病院への搬送・受入による病棟の負荷の軽減が図られていること②他病院から感染管理認定看護師(4名)が派遣され現場を支援していること③県庁や保健所も病院の対策本部に加わり活動していること④感染管理認定看護師による職員の教育・啓発など、新たな院内感染を発生させない取組も開始されていることなど、地域全体での支援が実施されていると現状を評価していただきました。新型コロナは、発症の2日前から発症後7~10日間が感染可能期間で、この間に濃厚接触があった場合、他の方に感染を広げている可能性があります。一方、接触してから2~14日間で発症すると言われていますので、この間が潜伏期間となります。鈴鹿厚生病院のクラスター対応については、9月3日に県が入所者の感染を確認してから速やかに、外部医師や感染管理認定看護師も含む県のクラスター対策グループを派遣し、国のクラスター班にもお越しいただいて、9月4日から接触の恐れのある方のゾーニングなど必要な対策を講じましたが、既に感染可能期間に接触し、現在潜伏期間にあたる方は一定数おられるものと思われます。このため、対策の開始から10日間程度、つまり今後一週間程度は、患者発生は継続するものと思われますが、直ちに対策を講じましたので、対策以降の感染拡大は食い止められたものと思われ、9月中旬頃から、この効果は顕著になるものと考えています。医療機関や社会福祉施設においては、これまでも十分に感染防止対策を行い、職員や利用者の皆様の体調管理にも気を付けていただいており、クラスターが発生した施設においても、基本的な感染防止対策はとっていただいていたとお聞きしていますが、改めて、「持ち込まない、ひろげない、倒れない」を意識した工夫や対策をお願いいたします。県としましても、引き続き、外部医師や感染管理認定看護師も含むクラスター対策グループの派遣、具体的な対策の周知などにより、医療機関、社会福祉施設のサポートを全力で行っていきます。なお、これまでも繰り返し申し上げていることですが、こうした感染事例の発生によって、医療従事者、社会福祉施設関係者の皆様やそのご家族、入院患者や施設利用者の方が不当な差別、偏見、いじめ、誹謗中傷を受けるようなことがあってはなりません。私たちの健康を守り、よりよく生きるための手助けをするために尽力いただいた結果として、ウイルスに感染したとしても、今までの頑張りを感謝こそすれ、感染を責めることは誰にもできません。感染は皆様を含め、誰にでも起こりうることで、決して他人事ではありません。戦うべき相手はウイルスであり、私たちの隣人ではありません。どうか、県民の皆様におかれましては、個人や事業者への偏見や差別につながる行為、人権侵害、誹謗中傷等は絶対に行わないでください。425、426例目のお2人は361例目(50代、男性、四日市市、宗教関係者)及び366例目(40代、女性、四日市市、派遣社員)の親族で濃厚接触者です。427、428例目のお2人は鈴鹿市の特別養護老人ホーム伊勢マリンホームで発生したクラスターの関連です。429~435例目の方々は鈴鹿厚生病院で発生したクラスターの関連です。個別事例の詳細は下記からご確認いただけます。https://www.pref.mie.lg.jp/YAKUMUS/HP/m0068000066_00014.htm

<425例目>〇20代、女性、桑名市、派遣社員〇症状・経過8月26日  発熱(37.0℃)28日  医療機関Aを受診、濃厚接触者として検体採取(1回目)29日  検査の結果、陰性と確認30日  症状が継続するため、医療機関Aを受診、濃厚接触者として検体採取(2回目)31日  検査の結果、陰性と確認。解熱9月4日  発熱5日  医療機関Aを受診、濃厚接触者として検体採取(3回目)6日  検査の結果、陽性判明。県内の医療機関に入院<現在の症状>軽症(発熱(37.1℃))〇陽性患者との接触状況361例目、366例目と県外へ外出(8月22日)361例目、366例目、367例目と県内の集会に参加(8月23日)361例目の受診に同行(8月25日)自宅で366例目、426例目と食事、366例目と外出(8月26日)〇行動歴勤務(8月24・25日)〇公共交通機関の利用  なし〇マスクの着用     あり〇接触者調査(9月6日時点)・濃厚接触者 同居家族2名・接触者   調査中

<426例目>〇40代、女性、桑名市、派遣社員〇症状・経過8月28日  頭痛、医療機関Aを受診、濃厚接触者として検体採取(1回目)29日  検査の結果、陰性と確認、発熱(37.0℃)30日  頭痛、発熱が継続するため、医療機関Bを受診、濃厚接触者として検体採取(2回目)31日  検査の結果、陰性と確認9月5日  頭痛、発熱が継続するため、医療機関Bを受診、濃厚接触者として検体採取(3回目)6日  検査の結果、陽性判明、県内の医療機関に入院<現在の症状> 軽症(頭痛)〇陽性患者との接触状況361例目、366例目と県外へ外出(8月22日)361例目、366例目、367例目と県内の集会に参加(8月23日)自宅で366例目、425例目と食事(8月26日)〇行動歴勤務(8月24・25日・26日)〇公共交通機関の利用  なし〇マスクの着用     あり〇接触者調査(9月6日時点)・濃厚接触者 同居家族2名・接触者   調査中特別養護老人ホーム伊勢マリンホーム関連

<427例目>〇50代、男性、鈴鹿市、無職〇症状・経過8/30検体採取、陰性を確認9/5 発熱37℃台、検体採取9/6 発熱36℃台 陽性判明

<428例目>〇90代、女性、鈴鹿市、無職〇症状・経過8/30検体採取、陰性を確認9/5 発熱38℃台、検体採取9/6 発熱37℃台 陽性判明鈴鹿厚生病院関連

<429~435例目>40代~70代のいずれも鈴鹿市、無職の方々です。症状・経過は県HPをご覧ください。医療機関に入院されていることから、外部との接触はなく、感染拡大のおそれのある行動歴は確認されていません。

県では、三重県民の皆さん及び愛知県・岐阜県にお住いの皆さんを対象に、国の「Go To トラベル事業」と併用が可能な「みえ得トラベルクーポン」を、9月15日午前10時から発行します。県ではこれまで、新型コロナの影響で、甚大な被害を受けている県内観光産業の再生に向けて、県民の皆さんを対象として7月から8月にかけて「みえ旅プレミアム旅行券」の発行を行うなど、様々な事業を実施してきました。その結果、インターネット発行による宿泊実績では、宿泊者に占める三重県民の割合が昨年は4位だったものが1位に上昇しました。また、客単価が7月に引き続き8月も上昇し、対前年比で117パーセントとなりました。さらに、7月15日から3回発行した旅行券の利用時期の「平準化」が図られています。今回のクーポン発行は、これまでの取組の効果を一過性のものに終わらせないために、秋の行楽シーズン等に合わせ、「みえ旅プレミアムキャンペーン」の一環として実施するものです。インターネットによる先着順で、県内宿泊施設を利用する際に1人最大5,000円相当の割引が受けられるクーポンを発行します。加えて、今回は、インターネットがご利用できない三重県、愛知県、岐阜県にお住まいの皆さんを対象に、東海3県の旅行代理店約470社で、三重県内での宿泊を含む税込み10,000円以上の旅行商品を購入すると、旅行代金が5,000円割引となるキャンペーンも同時にスタートします。国の「Go To トラベル事業」との併用も可能ですので、ぜひ、お近くの旅行代理店にお立ち寄りください。今後も、安全安心な「三重の旅」を行っていただくために、感染症対策の徹底、「新しい旅のエチケット」の周知などに積極的に取り組むとともに、継続して本県への誘客や県内での周遊を促進する事業を効果的に実施することで、県内観光産業の再生を図ってまいります!

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